2019年2月19日火曜日

まな板のコイ/「独立」とは名ばかり(研究開発法人)

 独立行政法人に移行した国の試験研究機関の状況を示した表現。日本経済新聞が平成14年6月3日の朝刊で使用した。
 独立行政法人の財政面の自立が課題として、「「独立」とは名ばかりで、財政的には国におんぶにだっこの状態」と評した上で、「お金の面ではまな板のコイ」との当時の独立行政法人産業技術総合研究所幹部の談を紹介している。
 また、独立行政法人の経営を担う人材が不足している点について、「主務官庁から派遣された職員に主要業務を任せている法人すらある」と報じ、民間から経営者を招きたいとする、匿名の独立行政法人の長の意向を踏まえた上で「待遇の面で欲しい人材が採れない事情がある」とした。
 記事は、独立行政法人に対し、「研究成果を生み出すとともに、運営の自立度を高める努力をしなければならないし、主務官庁もそれを支援する必要がある」と主張して締めくくっている。

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